今から十数年前の冬の寒い日、やきいもを売っていると

お小遣いを握り締めて買いに来る男の子

いつもうれしそうに、焼き芋を受け取ってくれていました。
 

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ある日の小学校の授業参観、作文のテーマは「将来の夢」

その子の作文に書いてあった夢は

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「大きくなったら焼き芋屋さんになること」
 

もし、焼き芋屋になっていなかったら、

誰かの夢になるなんてことはなかったと思います。

１０年後、その男の子にさつまいもの営業を手伝ってもらいました。

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焼き芋という商品を通じて、

地域の方から、焼き芋の温もり以上のものをもらっています。

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「自分には資格もない」

「何か人の役に立てることは何もない」
 

もしそんな方がいらっしゃったら、そんなことはありません。
 

一つの温かい焼き芋を手渡すことで地域の方の夢になったり、元気の源になれる。

焼き芋屋はそんな仕事です。